142万馬券的中のロジック

サラブレ2020年8月号で美浦ドリームの記事が掲載されました

月刊競馬情報誌「サラブレ」2020年8月号の特集記事にて、美浦ドリームが記事として掲載されました。

なかなか興味深い記事に仕上がっております。

掲載記事はこちらからPDF形式ファイルにて、ご覧頂けます。

▼記事抜粋

穴狙いにこだわり続け膨大な時間をかけて予想

今年で10周年を迎える『美浦ドリーム』は、現役薬剤師という異色の肩書を持つ鏑木正三氏が主宰する競馬情報会社だ。2009年にJRAが主宰した「ドラマチック’09～オッズ・マスターズ・グランプリ」で3位（9万459名中）に入ったことがきっかけで2010年に開設された。

それ以来、毎年コンスタントに大万馬券を的中させ、2017年には313万円馬券を含む年間４本もの100万馬券を的中させている。そして、2020年も５月３日の福島メインレース、バーデンバーデンＣの142万馬券を的中！　近年は毎年必ず100万馬券を的中させ、驚異的な実績を残している。

また、注目度の高いＧⅠでもその威力を発揮。キセキが勝ち、ふた桁人気２頭が２、３着に入った2017年菊花賞の55万馬券、ワグネリアンが勝ち、16番人気コズミックフォースが３着に入った日本ダービーの285万馬券などだ。

そんな鏑木氏の信条の根本にはあるのは、競馬で儲けるためには、いかに多くのレースを的中させるかではなく、いかに高配当を当てるかが大切だということ。

「的中率と回収率には相関関係など存在しません。あえて言うなら、的中率が上がっても回収率は下がる傾向にあります。ですから、私の予想は徹底した穴狙いになります」と語る。

ただ、大万馬券を年間に何本も的中させるのは並の競馬ファンには至難の技。鏑木氏は試行錯誤の中、オリジナルの理論を築き上げ、毎週、膨大な労力をかけて予想を行っている。

「わたしは独自のスピード指数と単勝期待値理論を元に予想しています。これはわたしが何年も競馬を研究し続けてきた結果によって導き出されたものです。毎週レースのＶＴＲを何時間もかけて繰り返し見て、指数を補正し続けているので、精度は日増しに上がっています。

例えば、あるレースを同じ馬同士が走ったとします。そこで、１着を５回以上獲る確率が高い馬の単勝倍率が2.0倍を超えていたらそれは買い、2.0倍を切っていたら消しとする理論です。同じ考え方で、１着を４回以上獲れそうな馬は2.5倍を目安に、１着を３回以上獲れそうな馬は3.3倍、２回獲れそうな馬は5.0倍、１回でも１着を取れそうな馬は10倍を購入の目安とすると考えます。10回走って１回も３着以内を獲れなさそうな馬はさすがに消し、とする方法です」

また、鏑木氏は曖昧なファクターはいっさい排除している。例えば、関係者コメント、トラックマンたちの厩舎情報、他人の調教やパドック評価などだ。これらは人間の主観が入ってどうにでも受け取れることでもあり、それらを取り入れていると予想がブレてしまうからだと言う。そして、穴馬券を狙う以上は人気、つまり世間の評価の逆を行っているわけなので、他人と同じことを考えていてはだめだということ。一般的に人気を左右する前走の着順は重視しないし、マスコミが煽るような良血馬や無敗馬などの人気先行型の馬には手を出さないようにしている。もちろん、上位人気でもさすがに鉄板だと思う馬は買い目に入れる場合はある。オッズをみて明らかに実力以上に売れすぎている人気上位馬は買い目から外すのだ。

では、穴馬をみつけるコツというのはなにかあるのだろうか？「実力以外のなにかしらの理由で近走に凡走した馬、初芝や初ダート、初距離などのコース替わり、休養明けの馬と出走時の馬体重、過剰人気と不当に人気のない馬の見極め、リーディング上位騎手による過剰人気と地味な騎手が騎乗している実力馬、各馬のクラス壁などがポイントになります」

好きな条件は未勝利戦や平場の500万クラス、裏開催のローカルだとより良いと言う。重賞やメインレースなどは多くの情報が出回るが、注目度の低いレースは情報量も少なく、記者や予想家もあまり予想に力を入れていないからだ。とはいっても、先程紹介したＧⅠやバーデンバーデンＣなどのメインレースの的中例も少なくない。今回はバーデンバーデンＣの予想の詳細、その他、今年的中させた数々の大万馬券の的中例を紹介しよう。この中には無料で予想を公開していたレースもあるので、是非、一度、『美浦ドリーム』のサイトを訪れてほしい。